みなさん、こんにちは!
あいホーム代表の伊藤謙です。
雨が多いので、晴れた日の気持ちよさが格別ですね。
それと、雨への対策は、以前よりも意識を高めています。
住宅で絶対にあってはならないのが、雨漏れ。
何千棟と家を建てても、一棟でも雨漏れを起こしてはいけません。
自然のことは誰にもわかりませんので、とにかく変化に対応していきます。
さて、今、大きな挑戦をしているものがあります。
それが、仙台市と東北芸術工科大学が共催するフードイベント、
「TOHOKU REGENERATIVE FOOD FESTIVAL」
の空間設営です。

東北芸術工科大学の学生たちが毎週の授業と通して、半年ほどかけてつくってきたイベントで、公共の空間を使った、東北を象徴するシンボリックな屋外フェスになりそうです。
現地で使う屋台には、これまで使われずにいた建築端材が多く使われています。

今回のブログでは、なぜ僕がこの空間設営に関わることになったのかをお伝えしたいです。
一番の理由は、弊社が取り組んでいる「捨てないプロジェクト」とのつながりです。

新築住宅に使われる木材は、高品質なものです。
それにもかかわらず、家をつくるときに余った材料のほとんどは、廃棄物になります。
なぜかというと、余った材料をそのまま次のお客様の家に使うことはできないからです。
新築住宅をつくり続ける限り、お客様の家を建てるときには、新しい材料を購入する以外の選択肢が、今のところありません。
そのため、年間200棟以上を建築する弊社では、工事から生まれる建築端材が大量にあります。
ここで強調してお伝えしたいのは、弊社の工事部や商品部は、できるだけ建築端材が余らないように、ものすごく緻密な計算をしているということ。
職人さんとも連携を取りながら、必要な材料を注文しています。

できるだけ余らないように家をつくっても、少しずつ余っていくのが建築端材。
お客様にとって一生に一度となるかもしれない新築住宅に使われようとしていた木なので、僕は縁起の良い木と思っています。
それが使われずに捨てられてしまうことに、2022年に僕は強い問題意識を持ちました。
最初は、子どもでも使えるキッズチェアをつくったり、車に載せて運べるベンチをつくったりしました。
まだまだ、使い方はあると思っています。
話は戻り、今回のフードフェスのテーマは、
「リジェネラティブ」
です。
持続するだけでなく、環境や地域をより良い状態へ再生していくという考え方です。
この考え方と「捨てないプロジェクト」は、ものすごく相性が良いと感じました。
今年の4月前半、東北芸術工科大学の岩井先生からオファーをいただき、じっくりとお話を聞きました。
「できるだけイベント会社に頼むのではなく、会場の空間を自分たちでオリジナルにつくりたい。建築端材なども最大限活用したい」
そうしたイベントの趣旨をお聞きし、僕も挑戦することにしました。
たくさんのおいしいものや、これまで見たことのないものが集まります。
もちろん、食も楽しめると思います。
でも、僕としては、この空間を絶対に見てほしいです。
建築端材が持っている可能性を、たくさん感じていただけると思います。
そして、大学生と一緒につくるとはどういうことなのか。
企業や大学、職人、デザイナーなど、立場の違う人たちが一緒になって、一つの空間をつくるとはどういうことなのか。
その過程も含めて、体験していただけると思います。
使われずに捨てられるはずだった木が、学生や職人の手によって、東北の食を支える空間になる。
イベントが終わったら、また解体し、次の使い方へつなげていく。
「捨てない」が、人と人をつなぎ、新しい価値を生み出す。
これは、あいホームだけではできなかった挑戦です。
ぜひ、会場で実物を見てください。
僕も今から、完成した空間に立つことを楽しみにしています。
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【イベントについて】
「TOHOKU REGENERATIVE FOOD FESTIVAL 2026」は、東北の料理人、生産者、研究者、学生、企業、市民が集まり、食を通してこれからの東北の循環を考える「食の芸術祭」です。
会場には、レストラン、トークセッション、マーケット、ラーニングという4つのビレッジが開かれます。
日時:2026年10月3日(土)・4日(日)10:00~16:00
会場:仙台市 西公園 中央広場
入場:無料
※一部、有料・予約制のプログラムがあります。
今回のフェスが目指しているのは、単に環境への負荷を減らすことではありません。
使った以上の豊かさを、土地や地域へ還していくことです。
難しく聞こえる「リジェネラティブ」という考え方については、TRFFのディレクター・松田龍太郎さんのnoteに詳しく書かれています。
また、あいホームが取り組んでいる「捨てないプロジェクト」については、こちらでも紹介しています。
▶ 建築端材で地元に新たな価値を。東北の工務店が「捨てない」SDGsを実現するまで
捨てない。
もう一度、価値を与える。
そして、人や地域へつないでいく。
今回のイベントは、僕たちが続けてきた小さな取り組みを、もっと大きな循環へつなげる挑戦です。
