切ない一日

昨日の話です。。
ちょっと長くなります。。

私の大切なお客様の一人、塩釜で建て替え予定のS様。
震災で約2年前に購入された中古住宅が全壊となり、建て替えを余儀なくされあいホームと昨年ご契約いただきました。
S様宅は狭小地でしかも土留めのやり直し工事が必要で、建物と既存土留めの解体も終わりようやくその新設土留め工事が終わりかけた時になんと大量のゴミ埋設物が敷地内から出てきてしまいました。。

まさに隠れたる瑕疵です。

そこで昨日、この中古住宅を購入した時に仲介に入った業者と、売主側の仲介に入った業者の2社に現地に来てもらい、実際の目の前のゴミを確認してもらい瑕疵担保責任の履行について今後どうするかを話した訳ですが・・・。

その仲介業者達は非常に迷惑そうに「私達に言われても困ります。売主さんに言って下さい。私たちは関係ないですから」とばっさり。
私はその態度にかなり怒りを感じてしまい、「S様が困っているのがわからないのですか！これはまさに瑕疵ですよね」とついつい・・。
それに対して仲介業者の2社は「Sさん本人からどうしたいのかを聞かないとなんともなりません。Sさんは一体どうしたいのですか？」

どうしたいのか・・。

なんかとても切ない気持ちでいっぱいになりました。
どうしたいって、そんなの言わなくてもわかりますよね。

もともと建っていた中古住宅の敷地はゴミ埋設物による埋め立て地であり、今回の地震で家が全壊したのは実はこれが原因だったとも考えられなくはないのです。

今回の売主はなんと宅建業者。
その業者も競売で手に入れた今回の物件をリフォームしてS様に販売したとの事。

ただ業者が売主の場合、2年間の瑕疵担保責任を負うのが法律で決められています。
今回はその２年以内に発覚したまさに瑕疵担保責任の問題であり、目の前にそのまぎれもない事実があるにも関わらず、お金をもらって仲介した業者達は一言もS様に対しお詫びや慰めの言葉も発しず、ただ迷惑そうに

「どうしたいのですか？」

と・・。

もちろん、私が今までいろいろと取引している協力いただいている仲介業者さん達にこんなひどい対応をする業者は1社もいませんが、世の中にはこんな対応をする仲介業者が実在するのかと思うと本当にやるせない気持ちになってしまいます。
そもそもその張本人である売主の宅建業者は現地にも来ませんでしたが・・。

一番悲しかったのは、買い手であるS様の側についいる本来味方であるはずの仲介業者がまるで敵であり、売主側の業者と一緒になって冷たい対応をした事です・・。

その後私と土留めを担当した業者の社長とS様とで今後の件について打合せをしました。
とにかくかかったゴミ処分費用はなんとしても売主にしっかりと責任をもって費用負担をしてもらいたいと思います。
実際にかかった費用はこれだけでは済まないのですが、せめてこの分だけでもというのがS様のお気持ちでした。

今回の件とは対照的に、前日にハーモニータウン杜の丘でしあわせ不動産様と土地契約をいただいた私のお客様のT様。
そのしあわせ不動産様との土地契約に私も立ち会わせていただき、一部始終内容を拝見させていただきましたが、説明をしていただいたしあわせ不動産のS社長様は本当に丁寧にわかりやすく、しかも誠実に重要事項説明と契約をされました。

正直、感動しました。

こんなに丁寧にわかりやすくしかも契約するお客様の気持ちを組んで下さる説明は今まで私もあまり経験がありませんでした。
その中でまさに「瑕疵担保責任」についての説明もありましたが、S社長ははっきりと「もし何かありましたら私が責任をもちますから安心してください」と。
勿論なにもないと思いますが、とても感動しました。

私たちも同じです。

たくさんのメーカーの中からあいホームを選んでいただき、一生に一度となる家づくりを託していただいた以上、責任があります。

「あいホームを選んで良かった。」

契約の時だけではなく、引渡し後も末永くそう思っていただけるような対応が出来る会社、お店でありたい。

強く改めて心に決めた昨日でした。