みなさん、こんにちは!
あいホーム代表の伊藤謙です。
この暑い夏、人生で初めての強烈な体験をしました。
塩竈みなと祭の神輿担ぎです。

『STAY SHIOGAMA』という、空き家再生プロジェクトに取り組んでいることがきっかけで、鹽竈神社や祭り、神輿の文化に興味を持つようになりました。
そんな中、氏子青年会会長の戸羽さんと出会い、「一度担いでみませんか?」と声をかけていただきました。
朝から晩まで丸一日。
「塩竈の根幹を学べるかもしれない。」
そう思い、気合いを入れて参加しました。
今回は、その一日を少しだけ共有します。
朝8時。
塩竈神社に集合です。
白装束に着替え、一日が始まります。
この日は35℃を超える猛暑日。
それなのに、感覚的には服を3〜4枚重ね着しているような格好です。
着替えた瞬間から暑さとの戦いでした。
さまざまな神事を終えたあと、いよいよ表坂202段。
約1トンある神輿を担いで階段を下ります。

ここは危険なため、初参加の僕は見守る側。
鍛え上げられた氏子青年会の皆さんだけが担ぎます。
202段を下り切り、神輿を降ろした瞬間。
なぜか涙があふれてきました。
全員が心を一つにして、一つのことを成し遂げる。
その姿に胸を打たれました。
「この文化を守り続ける気持ち」に、感動したのかもしれません。
その後は神輿を担ぎながら港へ向かいます。
実際に担いでみると、驚いたのは重さよりも痛さでした。
肩だけではありません。
頭の奥までビリビリ響くような感覚です。
これは、やった人にしか分からない世界だと思います。
街のあちこちには休憩所が用意されていました。
町内会の皆さんが飲み物を用意してくださり、応援してくれます。
マラソン大会の沿道の応援にも似ていますが、それ以上に「街全体で祭りを守っている」という空気を感じました。

お昼は船に神輿を乗せ、松島湾を巡ります。
海から眺める塩竈の景色。
心地よい風。
ほんの少しだけ、身体も心も休まる時間でした。
午後は再び神輿を担ぎ、魚市場や市内を巡ります。
その一日の中で、これまで出会ってきた塩竈の皆さんと何度も再会しました。
夕方には本塩釜駅前へ。
そこで市長ともお会いしました。

ほんの短い時間でしたが、この祭りの中で塩竈の未来について話ができたことにも、大きな意味を感じました。
そしてついに。

再び、202段を担いで上ります。
汗も、涙も、声も。
自分の中にあるものを全部出し切るような時間でした。
160人が心を一つにして登り切った瞬間の歓声。
あの景色は、一生忘れないと思います。
言葉では表現しきれない場面が、本当にたくさんありました。
今年で第79回のみなと祭。
あいホームは67周年ですから、ずっと先輩です。
これだけ長い歴史を受け継ぎ、守り続けてきた方々の覚悟を肌で感じました。
来年はいよいよ記念すべき第80回。
今から参加するのが楽しみです。