先日、日銀より
長期金利の変動許容幅を0.25%から0.5%に拡大されることが発表されました。
「つまり、住宅ローンの金利も上がるってこと?」
このように思われる方もいらっしゃると思います。
先に結論ですが、
・現状、変動金利には影響ありません
・固定金利には影響あり。しかし、深刻に捉えるにはまだ早いです。
今回の発表のポイントは、「長期金利の調整」がされたことです。
金利には「長期金利」「短期金利」に分けられ、
固定金利は「長期金利」、変動金利は「短期金利」に分類されます。
現状、短期金利(変動金利)に影響がないと考えられる理由は、
今回調整がされたのは、長期金利(固定金利)だからです。
そのため、変動金利には影響がありません。
■短期金利が上昇するケースとは
企業業績UP→賃金UP→景気が拡大した場合に
景気が良くなりすぎることを抑える(バブルになることを抑える)
景気抑制策が打ち出されます。
景気抑制策が打ち出されると、短期金利が利上げされ、変動金利が上昇します。
近年の平均的な企業業績は悪くありませんが、
賃金はUPしているでしょうか?
賃金がUPしなければ、短期金利は上昇しない仕組みとなっています。
■固定金利の利上げは今回だけではない
物価対策として長期金利が利上げされましたが、
長期金利は今回に限らず、大きく動いています。
↑1年前のR4.1月をご覧いただくと
最低金利(ピンク)は1.3%ですが、直近は1.65%です。
さらに過去を振り返ってみます。
↑H16.8月は3.17%でしたが、H17.5月には2.15%まで下がっています。
つまり、長期金利は1年間の間に金利が1%動いていることが分かります。
R4.1月が1.3%、R4.12月は1.65%でしたが、
このくらいは長期金利では当たり前の変動幅です。
いかがでしたか?
改めて結論ですが、
・現状、変動金利には影響ありません
・固定金利には影響あり。しかし、深刻に捉えるにはまだ早いです。
しかしながら、今後金利が上昇しないと言い切れる訳ではありません。
金利が上昇するリスクが低い今が、
住宅の「買い時」なのかもしれません。
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