祖父と同居していた私は、物心がついた頃からおじいちゃん大好きっ子でした。
居間よりも「おじいちゃんの部屋」にいる時間が多くて、小学校にあがってからも一緒に相撲を見たり水戸黄門を見たり将棋をしたりしていました。般若心経も見まねで覚えました笑
祖父の昔話を聞くのが好きで、戦争で樺太から引きあげてきたときの話や、仕事をしていたときの話など、たくさん話してくれました。

祖父はギャンブルなど一切やらなかった真面目な人なのですが、年に一度だけ海外の宝くじを購入するのが好きでした。
で、祖父「このハズレくじの中から、いつか再抽選がされるに違いない…」
と思いこんでいて、押し入れの奥に過去のハズレくじを溜めてワンチャンス期待していたという可愛いところがあります。
いつも祖父の似顔絵を描いては「100」と点数を書いてくれて、
「よくかけたね」
とほめてくれた優しいおじいちゃんのことを、ずっと尊敬しています。
