号泣

みなさん、こんにちは!

毎週30キロほど朝ランニングをしていますが、この時期がいちばん気持ちいいですね。

とてもきれいな朝焼けが見られますし、走るたびに緑が増えていくのを感じます。今年も春が来たことを、体全体で感じながら、夏に向けて体をつくっています。

体は、仕事や暮らしをしていくための大切な武器です。日々のメンテナンスは欠かせません。

20代の頃よりも、30代の頃よりも、体のケアは上手になってきましたし、自分の体のこともよくわかってきました。

数日前にランニングをしているとき、ふと23歳のときにお客様の目の前で号泣した出来事を思い出しました。

今回は、その話を書いてみたいと思います。

僕は住宅業界一筋でやってきました。大学を卒業して、22歳ですぐに住宅業界に飛び込みました。

最初は注文住宅の営業職。知識もスキルもまったくない中で、やる気だけは誰よりもありました。お客様に喜んでもらいたいという気持ちも本気で持っていたと思います。

初めてご契約いただいたお客様は、なんと僕と同性同名。あの優しい笑顔は、今でも忘れられません。

当時、僕が必ず大事にしていたのが、直筆のお礼状です。

「先日は弊社モデルハウスにご来場いただきまして、ありがとうございました。数あるハウスメーカーの中で今回お会いできましたことを大切に思い、今後のご計画のお役に立ちたいと考えております」

こんな文章から始まるお礼状を、自分がそのとき書ける一番気持ちのこもった字で、はがきに書いて投函していました。

それを続けていたある日、「伊藤さんのお礼状の字を見て、契約を決めました」と言ってくださるお客様が現れました。

23歳の僕にとって、それはとても嬉しいことで、絶対に良い家を建てていただきたいという気持ちでいっぱいでした。

打ち合わせを重ね、工事が始まり、完成まであと1か月という頃。

お客様から電話がかかってきました。

「打ち合わせした内容と違う工事になっている。確認してほしい」

あれだけ丁寧に打ち合わせをしたのだから、そんなはずはない。そう思いながら現場に行ってみると、まさかの通り。お客様の言っていることが正しかったのです。

申し訳ない気持ちと、悔しさと、自分の不注意を悔やむ情けなさで、頭の中が真っ白になりました。

それでも、逃げるわけにはいかない。

お客様が住んでいる賃貸住宅に伺い、インターホンを押しました。

「伊藤さんのお礼状の字を見て、契約を決めました」

そう言ってくださった奥様が出てきて、その顔を見た瞬間、お詫びの言葉よりも先に涙があふれ出て、止まらなくなってしまいました。

結局、何も言えずにただただ泣いてしまい、お客様を困らせてしまいました。

その後は、お客様のご意向に沿うように工事を修正し、無事に完成までたどり着くことができましたが、僕にとって一生忘れられない体験になりました。

今は、当時とは立場が変わりました。

でも、23歳の僕のように(いや、僕よりも)、まっすぐにお客様と向き合って家づくりを応援しているメンバーが、あいホームにはたくさんいます。

直接お客様を担当することはありませんが、あの頃のお客様への姿勢は、今でも僕の原点です。

ご自宅が完成したあとにいただくお客様アンケートや、推薦状。ご自身のInstagramなどで、家を建てる過程を発信してくださっているお客様。

その一つひとつが、今の僕にとって本当に嬉しく、励みになります。

「最高のホームをつくろう」

このブランドスローガンが、僕は大好きです。
そして、一生かけて取り組めるテーマに出会えたという感覚があります。

5月には、田植えを手伝う予定があったり、マラソンのレースがあったり、イベントづくしの月になりそうです。

楽しみですね!